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2G 登録試験 2014年10月 問題19
前進4段のロックアップ機構付き電子制御式ATのトルク・コンバータに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(4)が不適切です。
シャシ編・動力伝達装置からの出題です。
(1) クラッチ・ポイントの速度比は、一般に0.8~0.9程度である。
この選択肢は適切です。
クラッチ・ポイントは、コンバータ・レンジとカップリング・レンジのつなぎ目に位置します。
この時の位置は、速度比で、だいたい0.8~0.9とう数値です。
(2) カップリング・レンジでは、トルクの増大作用は行われない。
この選択肢も、適切です。
ステータが空転し始めた点がクラッチ・ポイントです。
クラッチ・ポイント以降をカップリング・レンジと呼んでいます。
カップリン・レンジでは、扇風機のたとえ話で有名なフルード・カップリング(流体継手)と同じような作用をするためトルクの増大作用はありません。
(3) トルク比は、タービン・ランナが停止(速度比ゼロ)しているときが最大である。
この選択肢も適切です。
トルク比はタービン・ランナが停止しているとき最大になります。このときをストール・トルク比(失速時のトルク比)といい、だいたい2.0~2.5程度です。
(4)コンバータ・レンジでは、速度比に比例して伝達効率が上昇する。
この選択肢が不適切です。
正しくは、以下の通りです。
カップリング・レンジでは、速度比に比例して伝達効率が上昇する。この選択肢は適切です。
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