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例 2G 2019

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2G 登録試験 2014年10月 問題01

レシプロ・エンジンのピストン及びピストン・リングに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

アルミニウム合金ピストンのうち、高けい素アルミニウム合金ピストンよりシリコンの含有量が多いものをローエックス・ピストンと呼んでいる。

ピストン・リングに起こる異常現象のうちスティック現象とは、カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってリングが動かなくなることをいう。

ピストン・スカート部に条こん(すじ)仕上げをし、更に樹脂コーティング又はすずめっきを施しているのは、混合気に過流を発生させるためである。

バレル・フェース型のピストン・リングは、しゅう動面がテーパ状になっており、シリンダ壁面と線接触するため、なじみやすく気密性に優れている。







解説

エンジン編・エンジン本体からの出題です。

選択肢(2)が適切です。

(1)アルミニウム合金ピストンのうち、高けい素アルミニウム合金ピストンよりシリコンの含有量が多いものをローエックス・ピストンと呼んでいる。

この選択肢は不適切です。

正しくは、以下の通りです。

アルミニウム合金ピストンは、シリコンの含有量が多いものを高けい素アルミニウム合金ピストン、これよりシリコンの含有量が少ないものをローエックス・ピストンと呼んでいる。

ローエックスピストン(Lo-ex alloy piston)のLo‐exの名は low expansion coefficient(低膨張率)に由来しています。

ローエックスピストンは、ケイ素が少ないために熱膨張が小さく、銅、マグネシウムによって熱処理性を与えて強度を上げ、さらにニッケルは耐熱性を与えています。一般的なピストンです。

機械屋さんは、アルミニウム合金のJIS-AC8A(Si:11.0~13.0%)、JIS-AC8Bのことを別名「ローエックス」と呼んでいるようです。(日本工業規格の材料記号)

問題に答えが書いてある問題です。

ケイ素とはシリコン(silicon;Si)の事ですね。

高けい素アルミニウム合金と書いていますから、シリコンを多く含んだ(Si:20%)アルミニウム合金という意味です。

余談ですが、JIS-AC5Aは、Siが0.7%以下、Cu3.5~4.5%、Mg1.2~1.8%、さらにNi1.7~2.3%を加え、耐熱性をもたせたもので、Y合金とも呼ばれ、空冷シリンダーヘッドやディーゼルエンジンのピストンなど、とくに耐熱性を要する用途に使用されています。

(2)ピストン・リングに起こる異常現象のうちスティック現象とは、カーボンやスラッジ(燃焼生成物)が固まってリングが動かなくなることをいう。

選択肢(2)は正しいです。

スティック現象がおこると、気密性や油かきが悪くなり、オイル上がりや出力低下を起こします。

(3)ピストン・スカート部に条こん(すじ)仕上げをし、更に樹脂コーティング又はすずめっきを施しているのは、混合気に過流を発生させるためである。

この選択肢は不適切です。

正しくは、以下の通りです。

ピストン・スカート部に条こん(すじ)仕上げをし、さらに、樹脂コ-ティング又はすずめっきを施してオイルの保持を高め、初期なじみの向上、ピストンの焼き付き防止、騒音、摩擦などの低減を図っている。

ピストンの工夫の一つには、ピストン頭部に斜めスキッシュ・エリアを設け、混合気の過流を発生させてる。

(4)バレル・フェース型のピストン・リングは、しゅう動面がテーパ状になっており、シリンダ壁面と線接触するため、なじみやすく気密性に優れている。

この選択肢は不適切です。

正しくは、以下の通りです。

テーパ・フェース型のピストン・リングは、しゅう動面がテーパ状になっており、シリンダ壁面と線接触するため、なじみやすく気密性に優れている。



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