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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2023年03月 問題18
マニュアル・トランスミッションのクラッチに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
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解説
(1)一般にクラッチの伝達トルク容量は、エンジンの最大トルクの1.2倍~2.5倍に設定されており、トラックやバスよりも乗用車の方が、ジーゼル車よりもガソリン車の方が余裕係数は大きい。
選択肢(1)が不適切です。
正しくは以下の通りです。
一般にクラッチの伝達トルク容量は、エンジンの最大トルクの1.2~2.5倍に設定されており、乗用車よりトラックやバスの方が、ガソリン自動車よりもジーゼル自動車の方が余裕係数は大きくしてある。
トラック・バスは荷重変化がありますので、一時的に2.5倍のトルクがかかっても耐え得るように余裕を持たせています。
(2)クラッチの伝達トルク容量が、エンジンのトルクに比べて過小であると、クラッチ・フェーシングの摩耗量が急増しやすい。
選択肢(2)は、適切です。
クラッチの伝達トルク容量は、エンジンのトルクよりも小さくなることが望ましいです。
しかし、クラッチの伝達トルク容量が小さ過ぎると、接続は滑らかになりますが、クラッチの滑りが発生して発熱量が大きくなり、クラッチの表面(フェーシング)の摩耗量が急増しやすくなります。
また、温度が上昇して摩擦力が低下すると、ますますクラッチの滑りが増大してしまいます。
(3)ダイヤフラム・スプリングを用いたクラッチ・スプリングは、コイル・スプリングを用いたクラッチ・スプリングと比較して、クラッチ・フェーシングの摩耗によるスプリングカの変化が少ない。
選択肢(3)も適切です。
(4)クラッチの伝達トルク容量が、エンジンのトルクに比べて過大であると、クラッチの操作が難しく、接続が急になりがちでエンストしやすい。
選択肢(4)も適切です。