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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2023年03月 問題13
バッテリに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
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解説
(1)電気自動車やハイブリッド・カーに用いられているニッケル水素バッテリは、電極板にニッケルの多孔質金属材料や水素吸蔵合金などが用いられている。
選択肢(1)は、適切です。
ニッケル水素蓄電池は、ニッケル電極(正極)と水素吸蔵合金電極(負極)、セパレータ、アルカリ性電解液から構成されています。
ニッケル水素蓄電池の特徴は、エネルギー密度が高い、過充電・過放電に強い、単価が比較的安い、急速充電ができる、リチウムイオン電池やカドミウムを使うニカド電池に比べ安全性が高い等が挙げられます。
(2)ハイブリッド・バッテリは、正極にカルシウム(Ca)鉛合金、負極にアンチモン(Sb)鉛合金を使用している。
選択肢(2)が不適切です。
正しくは以下の通りです。
ハイブリッド・バッテリは、正極にアンチモン(Sb)鉛合金、負極にカルシウム(Ca)鉛合金を使用している。
(3)カルシウム・バッテリは、メンテナンス・フリー (MF)特性を向上させるために電極(正極・負極)にカルシウム鉛合金を使用している。
選択肢(3)は、適切です。
(4)低アンチモン・バッテリは低コストが利点であるが、MF特性はハイブリッド・バッテリに比べて悪い。
選択肢(4)も適切です。
アンチモン・バッテリは、従来から使用されている最も低コストで生産できるバッテリで、プラスマイナス極板にアンチモン合金が使用され、始動性に劣り、液減りも激しいため定期的な補水が必要となります。
以前は多くの車両に搭載されていましたが、最近では大容量バッテリ以外にはほとんど使用されていません(路線バス、長距離トラック用)。