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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2023年03月 問題06

インテーク側に設けられた油圧式の可変バルブ・タイミング機構に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

遅角時には、インテーク・バルブの開く時期が早くなるので、オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。

可変バルブ・タイミング機構は、バルブの作動角は一定のまま、カムの位相を変えてインテーク・バルブの開閉時期を変化させている。

進角時には、オーバラップ量を少なくしてアイドリング時の安定化を図っている。

エンジン停止時には、ロック装置により最進角状態で固定されている。


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解説

バルブの開閉量やタイミングを、エンジンの最適な条件に細かく変化させてあげれば、出力と燃費の向上にも期待が出来ます。

バルブは、吸気(インテーク・バルブ)と排気(エキゾースト・バルブ)の両方に用意され、それぞれ1つずつであれば、2バルブ、それぞれ2つずつ持っていれば4バルブ等と呼ばれています。

この問題は、インテーク側に設けられた油圧式の可変バルブ・タイミング機構に関するものです。

バルブの理想的な開閉タイミングは低負荷時は遅めに開いて(遅角)早めに閉じる(進角)、さらには、高負荷時は早めに開いて遅めに閉じることです。

可変バルブタイミング機構は、このバルブというドアの開く大きさを任意に変化させることができる機構のことです。

可変バルブタイミングを使用した代表的なエンジンの一つに、ホンダのVTECエンジンがあります。

VTECは、2種類の山を持つカムとそれに呼応するロッカーアームを備えることで、バルブの開閉量とタイミングを変化させています。

(1)遅角時には、インテーク・バルブの開く時期が早くなるので、オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。

選択肢(1)は不適切です。

正しくは以下の通りです。

遅角時は、インテーク・バルブの閉じる時期を遅くして高速回転時の体積効率を高めている。

(2)可変バルブ・タイミング機構は、バルブの作動角は一定のまま、カムの位相を変えてインテーク・バルブの開閉時期を変化させている。

選択肢(2)が適切です。

”位相”という言葉が難しいですね。

位相とは、何かあるものが周期的な運動をしていて、一周期の内の、どのタイミング位置にいるかを示す量です。

1周期が360°ですから、問題にしているそのタイミングの位置は、度 °で表します。

カムの位相を変えるというのは、カムの山を問題にしているタイミングであれば、それを早めに山を出したり遅めに出したりするということです。

(3)進角時には、オーバラップ量を少なくしてアイドリング時の安定化を図っている。

選択肢(3)は、不適切です。

正しくは以下の通りです。

進角時は、インテーク・バルブの開く時期が早くなるので、オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。

(4)エンジン停止時には、ロック装置により最進角状態で固定されている。

選択肢(4)も不適切です。

正しくは以下の通りです。

エンジン停止時には、ロック装置により最大の遅角状態で固定される。

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