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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2024年10月 問題32

自動車の材料に用いられる鉄鋼に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

普通鋳鉄ちゅうてつは、破断面がねずみ色で、フライホイールやブレーキ・ドラムなどに使用されている。

普通鋼(炭素鋼)は、硬鋼と軟鋼に分類され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。

球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化させるために、マグネシウムなどの金属を少量加えて、強度や耐摩耗性などを向上させたものである。

合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム、モリブデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えたもので、カムシャフトやシリンダ・ライナなどに使用されている。


解説

(1)普通鋳鉄は、破断面がねずみ色で、フライホイールやブレーキ・ドラムなどに使用されている。

選択肢(1)は、適切です。

(2)普通鋼(炭素鋼)は、硬鋼と軟鋼に分類され、硬鋼は軟鋼より炭素を含む量が少ない。

選択肢(2)が不適切です。

正しくは、以下の通りです。

普通鋼(炭素鋼)は、軟鋼と硬鋼に分類され、軟鋼は硬鋼より炭素を含む量が少ない。

(3)球状黒鉛鋳鉄は、普通鋳鉄に含まれる黒鉛を球状化させるために、マグネシウムなどの金属を少量加えて、強度や耐摩耗性などを向上させたものである。

選択肢(3)は、適切です。

(4)合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム、モリブデン、ニッケルなどの金属を一種類又は数種類加えたもので、カムシャフトやシリンダ・ライナなどに使用されている。

選択肢(4)も適切です。

選択肢(4)は、自動車工学における合金鋳鉄($alloy \ cast \ iron$)の用途と特性をよく表しています。以下にポイントを補足します。

  1. 合金鋳鉄の定義

    合金鋳鉄は、普通鋳鉄にクロム($\ce{Cr}$)、モリブデン($\ce{Mo}$)、ニッケル($\ce{Ni}$)などの合金元素を添加することで、鋳鉄の機械的性質や耐久性を向上させたものです。これにより、耐摩耗性、耐食性、耐熱性が強化されます。

  2. 用途
    • カムシャフト

      カムシャフトはエンジンのバルブ開閉を制御する重要な部品であり、耐摩耗性が非常に重要です。合金鋳鉄の耐摩耗性がこの用途に適しています。

    • シリンダ・ライナ

      シリンダ・ライナは、ピストンが動くエンジンの部分で、耐摩耗性や耐熱性が求められます。合金鋳鉄はこれらの条件を満たすため、よく使用されます。

  3. 添加される元素の効果
    • クロム($\ce{Cr}$):耐摩耗性、耐食性を向上させます。
    • モリブデン($\ce{Mo}$):高温強度を向上させ、耐熱性を高めます。
    • ニッケル($\ce{Ni}$):靭性を向上させ、衝撃に対する耐性を高めます。

このように、合金鋳鉄は自動車部品の過酷な使用条件に適した材料であり、特定の性能を必要とする箇所で広く使われています。

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