整備士ドットコム
Jidoshaseibishi.com
複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2024年10月 問題18
マニュアル・トランスミッションのクラッチに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
(1)クラッチの伝達トルク容量が、エンジンのトルクに比べて過大であると、クラッチ・フェーシングの摩耗量が急増しやすい。
選択肢(1)は、不適切です。
正しくは、以下の通りです。
クラッチの伝達トルク容量が、エンジンのトルクに比べて過小であると、クラッチ・フェーシングの摩耗量が急増しやすい。
クラッチの伝達トルク容量とは、クラッチがエンジンから変速機へ伝えられるトルクの最大値のことです。
あるいは、伝達トルク容量とは、クラッチが壊れることなく、エンジンから変速機へ伝えられるトルクの限界値です。
クラッチの伝達トルク容量が、エンジンのトルクよりも小さい場合、クラッチが滑りやすくなります。
すなわち、クラッチの伝達トルク容量がエンジンのトルクよりも過小である場合、クラッチが滑りやすくなり、その結果、クラッチ・フェーシングの摩耗が急激に増加することがあります。
これは、エンジンのトルクがクラッチによって十分に伝達されないと、クラッチ・ディスクとプレッシャ・プレートの間で滑りが生じ、その摩擦によってクラッチ・フェーシングが過剰に摩耗するためです。
結果的に、エンジンパワーが十分にタイヤに伝わらず、加速性能が低下します。
このため、クラッチの耐久性を確保するには、エンジンのトルクに対して十分な伝達トルク容量を持つクラッチを選ぶことが重要です。
(2)一般にクラッチの伝達トルク容量は、エンジンの最大トルクの1.2倍~2.5倍に設定されており、トラックやバスよりも乗用車の方が、ジーゼル車よりもガソリン車の方が余裕係数は大きい。
選択肢(2)も不適切です。
正しくは、以下の通りです。
一般にクラッチの伝達トルク容量は、エンジンの最大トルクの1.2~2.5倍に設定されており、乗用車よりトラックやバスの方が、ガソリン自動車よりもジーゼル自動車の方が余裕係数は大きくしてある。
(3)クラッチの伝達トルク容量が、エンジンのトルクに比べて過小であると、クラッチの操作が難しく、接続が急になりがちでエンストしやすい。
選択肢(3)も不適切です。
正しくは、以下の通りです。
クラッチの伝達トルク容量が、エンジンのトルクに比べて過大であると、クラッチの操作が難しく、接続が急になりがちでエンストしやすい。
(4)ダイヤフラム・スプリングは、コイル・スプリングを用いたクラッチ・スプリングと比較して、プレッシャ・プレートに作用するスプリングカが均一である。
選択肢(4)が適切です。
ダイヤフラム・スプリングは、コイル・スプリングと比較して、プレッシャ・プレートに作用するスプリング力がより均一であるという特徴があります。
ダイヤフラム・スプリング式クラッチの主な利点は以下の通りです:
- スプリング力の均一性:ダイヤフラム・スプリングは、その構造上、圧力が全周にわたって均等に作用するため、プレッシャ・プレートに均一な力を加えることができます。
- クラッチ・ディスクの摩耗によるスプリング力の変化が少ない:クラッチ・ディスクが摩耗しても、ダイヤフラム・スプリングのスプリング力はほとんど変化しません。
- 高速回転時の安定性:遠心力によるスプリング力の減少が少ないため、高速回転時でも安定した性能を発揮します。
- クラッチ操作の軽さ:ダイヤフラム・スプリングの特性により、クラッチ・ペダルの踏力を小さくすることができます。
これらの利点により、ダイヤフラム・スプリング式クラッチは現代の乗用車で広く採用されています。一方、コイル・スプリング式クラッチは主にバスやトラックなどの大型車両で使用されています。