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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2024年10月 問題25
ホイール・アライメントに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
(1)キャスタを設けることにより、キング・ピン軸が回転すると、車体を持ち上げようとする力と、車体をもとの水平状態(ホイールを直進状態)に戻そうとする復元力が生まれることで直進性が保たれる。
選択肢(1)は、適切です。
キャスタ角を設けることで、キングピン軸が回転した際に車体をわずかに持ち上げようとする力が発生します。
この持ち上がりによる重力の影響が、ステアリングホイールを離した時にホイールを直進位置に戻す復元力となり、直進安定性が保たれます。
キャスタ角がポジティブであればあるほど復元力が強くなり、直進性も向上しますが、過度なキャスタ角はステアリング操作に重さを感じさせるため、車両ごとに適切なバランスが求められます。
この仕組みは乗用車の安定した直進性と操縦性の確保に寄与しています。
(2) キャンバ・スラストは、キャンバ角が大きくなるに伴って減少する。
選択肢(2)は、不適切です。
正しくは、以下の通りです。
キャンバ・スラストは、キャンバ角が大きくなるに伴って増大する。
キャンバ・スラスト(Camber Thrust)は、ホイール・アライメントにおいてキャンバ角があるときにタイヤの接地面で発生する横方向の力です。
キャンバ角が大きくなるほどタイヤの内外の接地面に差が生じ、これにより横方向に発生する力が増大します。
そのため、キャンバ角が増大すると、キャンバ・スラストも増大する傾向があります。

タイヤが傾いた方向に転がろうとする力が、キャンバ・スラストです。
(3)フロント・ホイールを横方向から見て、キング・ピンの頂部が、進行方向(前進)に対して後方に傾斜しているものをマイナス・キャスタという。
選択肢(3)も不適切です。
正しくは、以下の通りです。
フロント・ホイールを横方向から見て、キング・ピンの頂部が、進行方向(前進)に対して後方に傾斜しているものをプラス・キャスタという。

(4)旋回時に車体が傾斜した場合のキャンバ変化は、独立懸架式ではほとんど変化しないが、車軸懸架式では大きく変化する。
選択肢(4)も不適切です。
正しくは、以下の通りです。
旋回時に車体が傾斜した場合のキャンバ変化は、車軸懸架式ではほとんど変化しないが、独立懸架式では大きく変化する。