整備士ドットコム
Jidoshaseibishi.com
複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2024年10月 問題35
ギヤ・オイルに用いられる添加剤に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
解説
(1)酸化防止剤は、温度変化に対する粘度変化を少なくする作用がある。
選択肢(1)が不適切です。
正しくは、以下の通りです。
酸化防止剤は、高温時における酸化を防止し、オイルの寿命を延長させる。酸化防止剤は、潤滑油の劣化変質を防ぎ、長期間安定した性能を維持させます。
ギヤ・オイルにおいて、酸化防止剤は非常に重要な添加剤の一つです。
この成分は、高温条件下でオイルが酸化するのを防ぐ役割を果たし、オイルの劣化を遅らせます。
酸化はオイルの粘度上昇やスラッジ(汚れ)の発生を引き起こし、潤滑性能の低下や部品の損傷につながる可能性があります。
酸化防止剤を含むことで、ギヤ・オイルは以下の効果を持ちます。
- 酸化劣化の抑制:高温・高負荷下でも化学反応を抑え、オイル寿命を延ばす。
- 性能の安定性:長期間にわたって潤滑性能を維持し、部品の保護をサポートする。
- コストの削減:オイル交換間隔の延長につながるため、メンテナンス・コストを削減。
酸化防止剤の重要性は、特に高温や過酷な条件での運転が多い場合に顕著です。そのため、使用するギヤ・オイルのスペックや適合性を確認し、適切な種類の酸化防止剤が含まれているかを確認することが推奨されます。
(2)流動点降下剤は、オイルに含まれる、ろう(ワックス)分が結晶化するのを抑えて、低温時の流動性を向上させる作用がある。
選択肢(2)は、適切です。
流動点降下剤(pour point depressant)は、ギヤ・オイルに添加されることで、オイルに含まれるワックス分が低温で結晶化するのを防ぎ、結果としてオイルの低温時の流動性を向上させる役割があります。
これにより、寒冷地での車両の始動性や潤滑性が確保され、エンジンやトランスミッションの保護に寄与します。
(3)極圧添加剤は、耐圧性の向上、極圧下での油膜切れや摩耗の防止などをする作用がある。
選択肢(3)も適切です。
極圧添加剤(Extreme Pressure Additive)は、ギヤ・オイルに添加されることで、ギアやベアリングなどの高負荷部分の耐圧性を向上させます。
これにより、極圧条件下での油膜切れや摩耗を防止し、部品の寿命を延ばす作用があります。
極圧添加剤は、硫黄やリンを含む化合物を使用することが一般的で、これらが金属表面に化学的に反応し、保護膜を形成して摩擦や磨耗を減少させます。
この特性により、ギヤ・オイルは過酷な条件下でも優れた潤滑性能を維持することができます。
(4)油性向上剤は、金属に対する吸着性及び油膜の形成力を向上させ、摩擦係数を減少させる作用がある。
選択肢(4)も適切です。
油性向上剤(friction modifiers)は、ギヤ・オイルに添加されることで、金属表面への吸着性を高め、油膜の形成を助けます。
これにより、金属同士の直接接触が減少し、摩擦係数が低くなるため、摩耗やエネルギ損失を減らす効果があります。
この特性により、エンジンやトランスミッションの効率が向上し、機械部品の寿命も延びます。
【ギヤ・オイル】
【エンジン・オイル】