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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2024年10月 問題06

インテーク側に設けられた油圧式の可変バルブ・タイミング機構に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

可変バルブ・タイミング機構は、バルブの作動角は一定のまま、カムの位相を変えてインテーク・バルブの開閉時期を変化させている。

遅角時には、インテーク・バルブの開く時期が早くなるので、オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。

エンジン停止時には、ロック装置により最進角状態で固定されている。

進角時には、オーバラップ量を少なくしてアイドリング時の安定化を図っている。


解説

(1)可変バルブ・タイミング機構は、バルブの作動角は一定のまま、カムの位相を変えてインテーク・バルブの開閉時期を変化させている。

選択肢(1)が適切です。

油圧式の可変バルブタイミング(VVT)機構は、バルブの作動角を一定に保ったまま、カムシャフトの位相を調整することで、インテーク・バルブの開閉時期を変化させる仕組みです。

この機構により、エンジンの回転数や負荷に応じて、吸気のタイミングが最適化されます。

たとえば、低回転時にはバルブを早めに閉じてトルクを高め、高回転時には遅めに閉じて高出力を得られるようにします。

これにより、燃焼効率や出力が向上し、排気ガスの抑制にも貢献します。

(2)遅角時には、インテーク・バルブの開く時期が早くなるので、オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。

選択肢(2)は、不適切です。

正しくは、以下の通りです。

進角時は、インテーク・バルブの開く時期が早くなるので、オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。

(3)エンジン停止時には、ロック装置により最進角状態で固定されている。

選択肢(3)も不適切です。

正しくは、以下の通りです。

エンジン停止時には、ロック装置により最大の遅角状態で固定される。

インテーク側の油圧式可変バルブタイミング機構では、エンジン停止時にロック装置が働き、カムシャフトの位相が最大の遅角状態で固定されます。

この遅角状態は、エンジンが停止している間にカムシャフトが動かないようにするためのものです。

ロック装置は通常、エンジンが停止した際に油圧が無くなった状態でもカムの位置を保持し、エンジン始動時にすぐに動作を開始できるようにします。

これにより、エンジンの始動時の安定性や信頼性が確保されます。

(4)進角時には、オーバラップ量を少なくしてアイドリング時の安定化を図っている。

選択肢(4)も不適切です。

正しくは、以下の通りです。

進角時は、インテーク・バルブの開く時期が早くなるので、オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。

油圧式の可変バルブ・タイミング機構において、進角時にはインテーク・バルブの開く時期が早くなり、その結果、オーバラップ量(排気バルブと吸気バルブの開閉タイミングの重なり)が増加します。

進角によりインテーク・バルブが早く開くことで、より多くの空気がシリンダに吸入され、エンジンの吸気効率が向上します。

特に中速回転時には、空気の流れが改善され、体積効率(シリンダ内に実際に吸い込まれる空気の量)が高くなります。

これにより、エンジンの出力が向上し、燃焼効率やトルクが改善されます。

進角は、低速域ではトルクを改善し、高速域では燃焼効率の向上に寄与しますが、中速回転域で特にその効果が顕著に現れるため、体積効率が高まります。

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