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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2024年10月 問題19

CVT(スチール・ベルトを用いたベルト式無段変速機)に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低くなると、プライマリ・プーリの溝幅は広くなる。

プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が高くなると、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は小さくなる。

スチール・ベルトは、エレメントの伸張作用(エレメントの引っ張り)によって動力が伝達される。

Lレンジ時は、変速領域をプーリ比の最High付近にのみ制限することで、強力な駆動力及びエンジン・ブレーキを確保する。


解説

(1)プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低くなると、プライマリ・プーリの溝幅は広くなる。

選択肢(1)が適切です。

ガソリン乗用車のCVT(スチール・ベルトを用いたベルト式無段変速機)において、プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低くなると、プライマリ・プーリの溝幅は広くなります。

この現象について、さらに詳しく説明します:

  1. プーリの構造:CVTのプーリは、固定シーブと可動シーブから構成されています。
  2. 油圧の作用:プライマリ・プーリの油圧室に作動油圧が加わると、可動シーブが軸方向に移動します。
  3. 溝幅の変化:
    • 作動油圧が高い場合:可動シーブが固定シーブに近づき、溝幅が狭くなります。
    • 作動油圧が低い場合:可動シーブが固定シーブから離れ、溝幅が広くなります。
  4. ベルトの接触半径:
    • 溝幅が広くなると、スチール・ベルトの接触半径は小さくなります。
    • 逆に、溝幅が狭くなると、スチール・ベルトの接触半径は大きくなります。
  5. 変速比への影響:この溝幅の変化により、CVTの変速比が連続的に変化し、無段変速を実現しています。
  6. 制御システム:プライマリ・プーリの作動油圧は、エンジン回転速度、スロットル開度、入出力回転速度などの信号をもとにECUによって制御されます。

このメカニズムにより、CVTは効率的かつスムーズな変速を実現し、燃費性能と走行性能の向上に貢献しています。

(2)プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が高くなると、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は小さくなる。

選択肢(2)は、不適切です。

正しくは、以下の通りです。

プライマリ・プーリの油圧室に掛かる油圧が高くなると、プライマリ・プーリの溝幅が狭くなるため、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は大きくなる。

(3)スチール・ベルトは、エレメントの伸張作用(エレメントの引っ張り)によって動力が伝達される。

選択肢(3)も不適切です。

正しくは、以下の通りです。

スチール・ベルトは、エレメントの圧縮作用(エレメントの押し出し)によって動力が伝達されている。

(4)Lレンジ時は、変速領域をプーリ比の最High付近にのみ制限することで、強力な駆動力及びエンジン・ブレーキを確保する。

選択肢(4)も不適切です。

正しくは、以下の通りです。

Lレンジ時は、変速領域をプーリ比の最Low付近にのみ制限することで、強力な駆動力及びエンジン・ブレーキを確保する。

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