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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2025年10月 問題32
フレミングの左手の法則について、次の文章の(イ)と(ロ)に当てはまるものとして、下の組み合わせのうち、適切なものはどれか。
フレミングの左手の法則とは、左手の親指、人差し指及び中指を互いに直角に開き、人差し指を(イ)の方向に、中指を(ロ)の方向に向けると、電磁力は親指の方向になることをいう。
フレミングの左手の法則とは、左手の親指、人差し指及び中指を互いに直角に開き、人差し指を(イ)の方向に、中指を(ロ)の方向に向けると、電磁力は親指の方向になることをいう。
(1) (イ) 電流 (口)磁力線
(2) (イ) 磁力線 (口)電流
(3) (イ) 磁力線 (口)誘導起電力
(4) (イ) 誘導起電力 (口)電流
解説
選択肢(2)が適切です。
フレミングの左手の法則とは、左手の親指、人差し指及び中指を互いに直角に開き、人差し指を(イ:磁力線)の方向に、中指を(ロ:電流)の方向に向けると、電磁力は親指の方向になることをいう。
自動車整備の現場では、フレミングの左手の法則(電動機の原理を示す法則)は、電気モータの動作原理を理解するうえで欠かせません。
以下に、自動車整備工学を学ぶ学生が特に押さえるべき重要ポイントを、実際の自動車部品の例を交えながら説明します。
1. フレミングの左手の法則の基本の意味
左手の法則は、電流(I)・磁界(B)・力(F)の関係を表しています。
- 人差し指:磁界(N極 → S極)
- 中指:電流(+ → − の方向)
- 親指:力(モータの回転方向・動く方向)
つまり、「電流が磁界の中を流れると力が生じる」ということ。
この「力」が、電動機(モータ)を回転させる原理になります。
2. 自動車での具体的な応用例
(1)スタータ・モータ(始動装置)
- エンジンを始動するための直流モータです。
- バッテリから電流が流れ、フィールド・コイル(磁界)とアーマチュア・コイル(電流)との相互作用で、ロータに回転力(トルク)が発生します。
- この「回転力」がまさに左手の法則による電磁力です。
→ 電流の方向や磁界の向きを変えると、モータの回転方向も反転します。
(2)電気自動車(EV)の駆動モータ
- EVやハイブリッド車(HV)の駆動モータも同じ原理。
- ただし、こちらは交流(AC)を使った三相誘導モータや永久磁石同期モータ(PMSM)などが多く、電子制御で磁界と電流の向きを常に最適に制御して、効率よく回転させています。
- 左手の法則を理解しておくと、モータ制御の仕組みや回生ブレーキの原理(逆に電流を生む=右手の法則)にもスムーズにつながります。
(3)電動パワー・ステアリング(EPS)
- ステアリングを補助する電動モータにも、同じく電磁力が使われています。
- 左手の法則により、電流と磁界の組み合わせでトルクを発生させ、ハンドル操作を軽くします。
3. 学ぶ上で押さえるポイント
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 電流の向きと磁界の向きの関係 | どちらの向きに力が生じるかを、図を描いて確認できるようにする。 |
| モータの回転方向 | 電流の極性を変えると回転方向が変わる(リバーシブルモータの原理)。 |
| 磁界の発生源 | 永久磁石か電磁石かによって構造が異なる。 |
| 逆の現象(右手の法則) | 回転運動から電流を発生させる「発電機」も理解すると一層深まる。 |
| 実車との関連 | スタータ、EPS、EVモータ、ウィンドウモータなど、整備現場で扱う装置と結び付ける。 |
4. まとめ(現場感を持って覚える)
「フレミングの左手の法則」は、
“電気を力に変える仕組み”を理解するための基本法則。
むかしのひとは、
フレミングのひだり、→ り → りき → どうりき→どうりょく→動力→モータ
とおぼえたもんでした。