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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2025年10月 問題30
SRSエアバッグに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
(1) エアバッグ・アセンブリの交換時は、必ず新品を使用し、他の車両で使用したものは絶対に使用しない。
(2) 車両への衝撃の大きさが規定値を超えた場合に作動する構造となっている。
(3) ECUは、衝突時の衝撃を検出する「Gセンサ」と「判断/セーフィング・センサ」 を内蔵している。
(4) エアバッグ・アセンプリの点検をするときは、誤作動を防止するため、抵抗測定は短時間で行う。
解説
(1)エアバッグ・アセンブリの交換時は、必ず新品を使用し、他の車両で使用したものは絶対に使用しない。
選択肢(1)は、適切です。
(2)車両への衝撃の大きさが規定値を超えた場合に作動する構造となっている。
選択肢(2)も適切です。
(3)ECUは、衝突時の衝撃を検出する「Gセンサ」と「判断/セーフィング・センサ」 を内蔵している。
選択肢(3)も適切です。
(4)エアバッグ・アセンプリの点検をするときは、誤作動を防止するため、抵抗測定は短時間で行う。
選択肢(4)が不適切です。
正しくは以下の通りです。
点検をするときは、エアバック・アセンブリの抵抗測定は絶対に行わないこと。
SRSエアバッグ・アセンブリの抵抗測定を禁止する理由
SRS(Supplemental Restraint System、補助拘束装置)エアバッグ・アセンブリ内の抵抗測定が禁止されている最大の理由は、意図しないエアバッグの作動(誤爆)を防ぐためです。
1. 作動原理と測定の危険性
- 作動のメカニズム:
- エアバッグは、内部に収納されているインフレータと呼ばれる装置が、電気信号を受けて点火することでガスを発生させ、バッグを瞬時に膨張させます。
- このインフレータの点火部分(イグナイタまたはスクイブ)は、ごくわずかな電流、すなわち低い抵抗値に電気的なエネルギが加わることで作動するように設計されています。
- 抵抗測定の危険性:
- 抵抗測定(テスタの使用)は、測定対象に微小な電流を流すことで抵抗値を計測します。
- この抵抗測定のためにテスタから流される電流が、インフレータの作動電流の閾値を超えてしまうと、整備作業中であってもエアバッグが突然、予期せず作動(誤爆)してしまう危険性があります。
2. 誤作動時のリスク
- 作業者への危険:
- エアバッグは非常に速い速度と大きな力で膨張するため、誤作動が発生すると、作業者が重傷を負う可能性があります。
- 具体的には、顔面、頭部、胸部に重大な損傷を負ったり、火薬の燃焼による火傷を負うリスクがあります。
3. 正しい点検方法
- SRSエアバッグ系統の点検は、抵抗測定のような直接的な方法ではなく、以下の間接的な方法で行う必要があります。
- 診断ツール(スキャンツール)の使用:
車両のECU(電子制御ユニット)に接続し、ECUが記憶している故障コードやライブ・データを読み取ることで、システムに異常がないかを確認します。 - 警告灯の確認:
メーターパネルのSRS警告灯の点灯・消灯パターンで、システムの基本的な異常の有無を確認します。
- 診断ツール(スキャンツール)の使用:
したがって、エアバッグ・アセンブリの抵抗測定は、作業者の安全を確保し、システム部品の意図しない作動を防ぐための絶対的な禁止事項となっています。