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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2024年03月 問題17

図に示す油圧式パワー・ステアリングのオイル・ポンプのフロー・コントロール・バルブの作動に関する次の文章の(イ)から(ハ)に当てはまるものとして、下の組み合わせのうち、適切なものはどれか。ただし、図の状態はフロー・コントロール・バルブの非作動時を示す。

オイル・ポンプの吐出量が多くなるとオリフィスの抵抗により、A室の油圧がB室の油圧よりも高く(大きく)なり、A室の油圧はフロー・コントロール・バルブの油路を通って油圧がバルブの(イ)に掛かるようになる。吐出量が規定値以上になるとA室の油圧がB室の油圧とスプリングの力の合計より(ロ)なるため、フロー・コントロール・バルブは(ハ)に移動し、A室の余剰フルードはリザーブ・タンクへ戻される。

(イ)右側 (ロ)大きく (ハ)右側

(イ)右側 (ロ)小さく (ハ)左側

(イ)右側 (ロ)大きく (ハ)左側

(イ)左側 (ロ)大きく (ハ)右側


解説

オイル・ポンプの吐出量が多くなるとオリフィスの抵抗により、A室の油圧がB室の油圧よりも高く(大きく)なり、A室の油圧はフロー・コントロール・バルブの油路を通って油圧がバルブの(イ:右側)に掛かるようになる。

吐出量が規定値以上になるとA室の油圧がB室の油圧とスプリングの力の合計より(ロ:大きく)なるため、フロー・コントロール・バルブは(ハ:左側)に移動し、A室の余剰フルードはリザーブ・タンクへ戻される。

フロー・コントロール・バルブの役目は、ポンプの回転速度が上昇しても余剰流量とならないように、規定流量以上のフルードをリザーブ・タンクに逃がすことです。

パワー・ステアリング・ポンプのプーリは、内部のロータとスプライン(溝)で連結しており、ロータには可動式のベーン(羽)が複数用意されています。

エンジンのクランク・プーリによってポンプ・プーリが駆動され、内部のロータが回転します。

ロータが回転することで可動式ベーンは遠心力で外側へ飛び出します。

しかし、外周にある楕円形のカムリング内周形状に沿って飛び出して出たり入ったりします。

カム・リングのカタチが楕円形であることで発生するベーン室(隣り合ったベーン間のこと)の容積変化によってポンプ作用を行っています。

問題は、ベーン式ポンプはエンジンによって常に駆動されており、プーリ内にはエアコンにあるクラッチ機構のような装置が存在しないことです。

エンジン回転数に比例して油圧が上昇することになりますので、一定以上のエンジン回転数になると規定流量以上のフルードが圧送されてしまいます。

規定以上のフルードが圧送されると、舵取り感覚の変化やホースの破損などが懸念されますので、必要以上にフルードが圧送されないような機構が必要となります。

そのために、フロー・コントロール・バルブという流量調整バルブが存在します。

規定流量を超えたフルードをリザーバタンクに逃がす役目を担っています。

フロー・コントロール・バルブの構造は、至って単純で、その仕組みは規定以上の流量(圧)になった時点でフロー・コントロール・バルブに設けられているスプリング力に打ち勝ち、リザーバタンクへの油路が開きフルードが戻すものです。

この問題の趣旨は、

”吐出量が規定値以上になるとA室の油圧がB室の油圧とスプリングの力の合計より(ロ:大きく)なるため、フロー・コントロール・バルブは(ハ:左側)に移動し、A室の余剰フルードはリザーブ・タンクへ戻される。”

に関して、しっかり理解しているかを確認するものです。

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