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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2024年03月 問題16
ホイール・アライメントに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
解説
(1)スラスト角(後輪偏向角度)とは、車両の中心線 (幾何学中心線)とスラスト・ラインの角度のことをいう。
選択肢(1)は、適切です。

自動車の走行に関して“真っ直ぐに走ること”が重要要件です。
スラスト角がゼロであれば自動車は真っ直ぐに走ります。
後輪トーの左右差がゼロの状態になるようにしなければなりません。
漠然と言えば、クルマがどっち方向に向いてるかを表したものがスラスト角です。
この問題は、初登場ではないかと思います。
(2)ボール・ナット型ステアリング装置では、直進走行時のステアリング・ホイールのセンタ位置に狂いが生じるが、左右の切れ角はストッパで調整することができるため、左右のタイロッド長が異なっても切れ角への影響はあまりない。
選択肢(2)は適切です。
切れ角に関する問題です。
ステアリング・ホイールを回すと、前輪のタイヤが左右に動きます。
切れ角とは、ステアリング・ホイールを回し切ったときに前輪が進行方向に対し、何度動いているかを意味します。
この切れ角は、左右同じではなく、左右の角度が異なっていることで、旋回時の安定性を高めています。

【ストッパ(Steering Stop Bolt)】
切れ角に関する問題では、タイヤの異常摩耗でのこぎり歯状摩耗は、左右フロント・ホイールの切れ角の不良が原因という問題があります。
(3)ホイールのリヤ側にタイロッドがある車両が旋回するとき、バウンド時(スプリング圧縮時)にはトーイン側へ、リバウンド時(スプリング伸長時)にはトーアウト側へとトーが変化する。
選択肢(3)も適切です。
ロール・ステア roll steer は、車体がロールしたときのサスペンションの上下動に応じて、車体に対するタイヤの向き(トー)が変化することをいいます。
車輪が路面の段差を乗り越えた際に、トーなどのアライメントが自動的に変化する特性は、バンプ・ステアと呼ばれますが、ロール・ステアと同じものです。


(4)トーイン及びマイナス・キャンバを設けることにより、両スラストカが打ち消しあうので、イン方向のサイド・スリップ量(横滑り量)を小さくすることができる。
選択肢(4)が不適切です。
正しくは、以下の通りです。
トーイン及びプラス・キャンバを設けることにより、両スラストカが打ち消しあうので、サイド・スリップ量(横滑り量)を小さくすることができる。