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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2024年03月 問題10
インテーク側に用いられる油圧式の可変バルブ・タイミング機構に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
可変バルブ・タイミング機構によりポンピングロスを低減し、レスポンスのよいパワフルなエンジン特性や、燃焼効率の向上、排出ガスの軽減などが得られます。
(1)遅角時は、インテーク・バルブの閉じる時期を早くして高速回転時の体積効率を高めている。
選択肢(1)は、不適切です。
正しくは、以下の通りです
遅角時は、インテーク・バルブの閉じる時期を遅くして高速回転時の体積効率を高めている。
(2)進角時は、インテーク・バルブの開く時期が早くなるので、オーバラップ量が多くなり中速回転時の体積効率が高くなる。
選択肢(2)が適切です。
体積効率$η_v$は
\[ \begin{align*} η_v = & \frac{M_i} {M_s} \\ \\ & M_i:外気条件の圧力・温度で1サイクルに吸入した新規の質量 \\ & M_s:外気条件の圧力・温度で総工程体積を満たす新規の質量 \end{align*} \]
可変バルブ・タイミングの基本動作は以下の通りです。
エンジン回転数が低く、負荷が低い場合(オーバラップ小)
・吸気バルブは遅く開き、早く閉じる
・排気バルブは遅く開き、早く閉じる
高負荷でエンジン回転数が高い場合(オーバラップ大)
・吸気バルブは早めに開き、遅く閉じる
・排気バルブは早めに開き、遅く閉じる
題意はインテーク側だけの話で、中速を問題にしていますので、教科書に素直に対応して覚えましょう。
(3)エンジン停止時には、ロック装置により最進角状態で固定される。
選択肢(3)は、不適切です。
正しくは、以下の通りです。
エンジン停止時には、ロック装置により最大の遅角状態で固定される。
(4)油圧制御によりカムの位相は一定のまま、バルブの作動角を変えてインテーク・バルブの開閉時期を変化させている。
選択肢(4)も不適切です。
正しくは、以下の通りです。
可変バルブ・タイミング機構は、バルブの作動角は一定のまま、カムの位相を変えてインテーク・バルブの開閉時期を変化させている。
位相とは、周期的な運動をするものが一周期の内のどのタイミングにいるかを示す量です。