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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2025年03月 問題21

差動制限型ディファレンシャルに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

回転速度差感応式で左右輪の回転速度に差が生じると、低回転側から高回転側にビスカス・トルクが伝えられる。

ヘリカル・ギヤを用いたトルク感応式では、ピニオンの歯先とディファレンシャル・ケース内周面との摩擦により差動制限力が発生する。

回転速度差感応式に用いられているビスカス・カップリングは、インナ・プレートとアウタ・プレートの回転速度差が小さいほど大きなビスカス・トルクが発生する。

トルク感応式のディファレンシャル・ケース内には、高粘度のシリコンオイルが充填されている。


解説

(1)回転速度差感応式で左右輪の回転速度に差が生じると、低回転側から高回転側にビスカス・トルクが伝えられる。

選択肢(1)は、不適切です。

正しくは、以下の通りです。

回転速度差感応式で左右輪の回転速度に差が生じると、高回転側から低回転側にビスカス・トルクが伝えられる。

ビスカス式は高粘度のシリコン・オイルが封入されたビスカス・カップリングで左右の車輪を連結した差動制限装置(LSD:Limited-slip differential)です。

ビスカスは流体クラッチの一種で、片方の車輪がスリップして回転数が高まると、高粘度シリコン・オイルの発熱による体積膨張が起こり、内部のプレート同士が接触し、高い摩擦トルクを発生しもう片方の車輪に伝わり、駆動力を確保します。

スムーズに差動制限に移行できることがビスカス式差動制限装置の利点です。

(2)ヘリカル・ギヤを用いたトルク感応式では、ピニオンの歯先とディファレンシャル・ケース内周面との摩擦により差動制限力が発生する。

選択肢(2)は、適切です。

ヘリカル・ギヤを用いたトルク感応式では、ピニオンの歯先とディファレンシャル・ケース内周面との摩擦が発生して、高回転側から低回転側に駆動力が伝えられ、低回転側に大きな駆動力が発生する。

(3)回転速度差感応式に用いられているビスカス・カップリングは、インナ・プレートとアウタ・プレートの回転速度差が小さいほど大きなビスカス・トルクが発生する。

選択肢(3)も不適切です。

正しくは、以下の通りです。

回転速度差感応式に用いられているビスカス・カップリングは、インナ・プレートとアウタ・プレートの回転速度差が大きいほど大きなビスカス・トルクが発生する。

(4)トルク感応式のディファレンシャル・ケース内には、高粘度のシリコンオイルが充填されている。

選択肢(4)も、不適切です。

正しくは、以下の通りです。

回転速度差感応式のビスカス・カップリングには、高粘度のシリコン・オイルが充填されている。

トルク感応式のへリカル・ギヤを用いたものは、左右輪の回転速度に差が生じた場合、高回転側から低回転側に駆動力が伝えられ、低回転側に大きな駆動力が発生する。

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